太田道灌には、その生涯を示唆しているかのようなエピソードがある。 まだ少年時代、自らの学識を誇り鼻っ柱の強かった道灌の将来を心配した父親が次のように忠告した。 「驕れる者は久しからず」 「平家物語」のあまりに有名な一節を説いたのだ。すると道灌…
かつて信じられた、一つの伝説がある。駿河守護であった今川義忠が、遠江国に遠征に向かった際討ち死にするという悲劇に見舞われた。 駿河国は上へ下への大騒ぎとなった。順番から行けば、嫡男の竜王丸が家督を継ぐはずだった。 だが竜王丸はまだ幼く、義忠…
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